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結論:テスト用ユーザーで全権限の見え方を確認しよう
WordPress管理者は、自分だけでなく他の権限ユーザーの視点も理解することが、安全で効率的なサイト運営の第一歩です。そのためには「テスト用ユーザー」を1つ作成し、必要に応じて権限を切り替えて確認する方法が最も現実的で安全です。
用語解説
- 管理者(Administrator)
サイト全体の設定やユーザー管理、プラグイン・テーマの追加・削除など、すべての操作が可能な最上位の権限です※ - 権限(ユーザー権限)
各ユーザーがWordPress内で行える操作範囲を制限する仕組み。管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者の5つが基本です※
1. WordPressのユーザー権限とは
WordPressには5種類のユーザー権限があり、それぞれできることが異なります。
- 管理者:全ての操作が可能
- 編集者:記事・ページの作成編集、他ユーザー記事の管理も可能
- 投稿者:自分の記事の作成・公開が可能
- 寄稿者:下書き作成のみ可能、公開は編集者以上が行う
- 購読者:サイト閲覧のみ可能※
2. 管理者が陥りやすい「権限の死角」
多くの管理者は自分の権限でしかログインしないため、他の権限での画面や操作範囲を把握できていません。その結果、他ユーザーの不便やリスクに気づけないことがあります。
3. 他権限ユーザーの見え方を確認する方法
3-1. テスト用ユーザーを1つ作成
- 新規ユーザー(例:Kanrisya-test)を作成
- 必要に応じて権限を「編集者」「投稿者」などに切り替え
- その都度ログインし直して、各権限の画面や操作範囲を確認
3-2. メールアドレスの注意点
WordPressでは同じメールアドレスは使えません。テスト用ユーザーには別のメールアドレスが必要ですが、実在するアドレスを使うのが安全です※
3-3. プラグインによる権限追加時の対応
プラグインで独自権限を追加した場合も、テスト用ユーザーの権限を切り替えて確認できます。
4. 権限管理の現実的な運用例
- 管理者IDで日常管理
- テスト用IDの権限を切り替えて、他権限の見え方や操作性を随時確認
- 複数のテストユーザーを作る必要は基本的にない
5. パソコンのユーザー権限管理との共通点
Windowsでも管理者権限と標準ユーザー権限を分けて使うことで、セキュリティを高めています。WordPressでも同様に、「何でもできる権限」と「制限された権限」を使い分けることが安全運用の鍵です。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. テスト用ユーザーは何人作ればいいですか?
A1. 基本的には1つで十分です。権限を都度変更して使い回しましょう。
Q2. ダミーのメールアドレスを使ってもいいですか?
A2. セキュリティや通知の観点から、実在するメールアドレスを使うことをおすすめします7。
Q3. プラグインで追加した独自権限も確認できますか?
A3. テスト用ユーザーの権限を切り替えれば、独自権限の見え方も確認できます。
Q4. 他の管理者にもこの方法を勧めていいですか?
A4. はい。管理者同士で同じ運用ルールを共有すると、トラブル防止や引き継ぎもスムーズです。
7. 権限レベル別操作まとめ表
操作内容 | 管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 購読者 |
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