はじめに:AI画像生成の新たな可能性
AI技術の進歩により、ChatGPTのDALL-Eを使った画像生成がますます身近になってきました。
毎日ChatGPT、DALL-E、Perplexity、ClaudeなどのAI画像生成ツールを活用している中で、画像作成の効率を大幅に向上させる便利な機能を発見しました。
今回は、DALL-E画像編集機能について、AI初心者の方にも分かりやすく解説いたします。
この機能を使いこなすことで、画像生成の精度と効率が格段に向上します。
画像生成でよくある課題とは?
一発でイメージ通りにならない問題
AI画像生成において、プロンプト(指示文)を送って画像が完成した時に、一発でドンピシャリの結果が得られることもありますが、通常は微調整が必要なケースが多いのが現実です。
再生成で失敗するリスク
プロンプトの質が向上するに従って、出来上がってくる画像もだんだんイメージ通りになってきます。
従来の対策方法と新しいアプローチ
以前の修正方法
以前は修正したい一部の条件を変更し、「その他の条件は全く同じで」というように指定していました。
効果的な条件追加方法
例えば、今まで10個の条件を出していて、それにもう一つ条件を付け加えたい場合には、リセットして初めから11個の条件で画像を生成してもらうと、結構うまくいっています。
DALL-E画像編集機能の発見と使い方
編集機能の発見
今回の本題であるDALL-E編集機能について説明します。
できあがった画像の上でクリックすると、「いいねボタン」、「よくないボタン」、「保存ボタン」、「共有ボタン」の他に「選択する」ボタンがあることに気付きました。

DALL-Eの場合は、若干違っていて「選択するボタン」、「保存するボタン」、「プロンプトボタン」、「閉じるボタン」でした。

DALL-Eの選択機能の操作手順
- 選択するボタンをクリック 「追加、削除、または置き換えたい内容を説明してください…」という案内が表示されます。
- 範囲を指定 追加、削除、または置き換えたい箇所をマウスでなぞると、ブルーで色付けされます。
- プロンプト入力 選択後に条件(プロンプト)を入力すると、その箇所だけを追加、削除、または置き換えてくれます。
実際の使用例:成功と失敗から学ぶコツ
実践例:女性人物像の修正
ChatGPT画像生成で女性の人物像を生成した際、目元にバグや不良個所ができてしまったケースを例に説明します。

1回目の失敗例
1回目:全体的に自然な仕上がりにしたいと思って選択範囲を広くしました


2回目の成功例
2回目:補正したい箇所だけピンポイントで範囲を選択しました。

2回目は必要最小限の範囲のみ指定して補正をしてもらったところ、イメージ通りの補正ができました。

補正前

補正後
成功のポイント
- 選択範囲は最小限に留める
- 具体的で明確なプロンプトを使用する
関連技術:スマートフォンの画像編集機能
iPhone・iPadの「クリーンアップ」機能
最新のiPhoneやiPadにも、このようなAI画像編集機能があります。Perplexityに質問したところ、以下のような回答を得ました:
「クリーンアップ」機能について
- iOS 18.1から導入された写真編集機能
- AIが自動的に不要な部分を認識して消去
- 写真アプリの編集機能内で消しゴムアイコンで表示
クリーンアップ機能の使用方法
- 写真アプリで編集したい写真を開く
- 画面下部の調整ボタン(スライダーアイコン)をタップ
- 「クリーンアップ」を選択(消しゴムアイコン)
- 消したいオブジェクトを指でなぞるか、タップして選択
- AIが自動的に背景を補完して自然に消去
類似機能との比較
Googleの「消しゴムマジック」
- GoogleフォトアプリやPixelシリーズで利用可能
- AppleのクリーンアップとGoogleの消しゴムマジックは類似機能
iPadのPages「背景を削除」機能
- 画像から背景やカラーを削除する機能も利用可能
サンプル





まとめ:AI画像生成の効率化
DALL-E画像編集機能を活用することで、以下のメリットが得られます:
- 画像の部分的な修正が可能になり、全体を作り直す必要がない
- 元のイメージを保持しながら、細かい調整ができる
- AI画像生成の試行錯誤時間を大幅に短縮
AI初心者の方も、この機能を使いこなすことで、より効率的に理想の画像を作成できるようになります。ChatGPT DALL-Eでの画像生成において、ぜひこの編集機能を活用してみてください。
今後もAI技術は進歩し続けるため、新しい機能や使い方を継続的に学習し、創作活動に活かしていきましょう。