スマホで撮った汚い画面写真をChatGPTで綺麗に加工する方法

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はじめに:パソコン画面キャプチャの悩み

私は30年以上パソコン関連の仕事をしており、お客様からの悩み相談に対して、フリーハンドで絵を描いたり画面をキャプチャーしたりして、視覚的に分かりやすい説明を心がけています。

このやり方には長い間、一つの課題がありました。

パソコンが正常に動作している時は、アプリやソフトを使って簡単に画面キャプチャーができます。しかし、作業の途中でパソコンが本来持っているアプリやソフトでモニター上の内容をキャプチャーできない場面があります。

そんな時は、やむなくスマホでパソコンのモニターの写真を撮って使用していました。画像がないよりはマシですが、この方法には2つの大きな問題がありました。

  1. 画面が汚く写る
  2. 撮影している自分の姿が画面に映り込む

今回、この問題の解決方法が見つかったので、その内容をご紹介します。

添付ファイル機能の発見と応用

ChatGPTやPerplexity、ClaudeなどのAIツールは、テキストによるプロンプト入力だけでなく、添付ファイルを使ってより効果的に活用できることに気づきました。

PDF資料の活用事例

最初にこの機能の便利さを実感したのは、入試案内のPDFを添付してChatGPTに送った時でした。

「このPDFの内容を分かりやすい見出しをつけてホームページの記事にしてください」というプロンプトで実行したところ、2ページにぎっしりと書かれていた入試案内が、分かりやすく見やすい記事に変換されました。

さらに副産物として、原本のPDFに含まれていた日付と曜日の間違いまで発見してくれました。通常、PDFの内容を見るだけでは見過ごしてしまうような細かい部分も、AIが一緒にチェックしてくれたのです。

その他の応用可能性

この発見から、以下のような活用方法も考えられます。

  • 領収書をスキャンしてPDF化し、ChatGPTに金銭出納帳を作成してもらう
  • 銀行のネットバンクからダウンロードしたCSVと合わせて決算書を作成してもらう

画像加工機能の活用:スマホ写真の問題解決

具体的な問題場面

今回、「Ctrl + Alt + Delete」キーの同時押し機能を説明するために画像が必要でした。しかし、この画面はパソコン上でキャプチャーできないため、モニターに映っている画面をスマホで撮影することになりました。

このようなパソコンのモニター画面をスマホで撮影する場面は意外と多くあります。

メリット:

  • 手軽に撮影できる

デメリット:

  • スマホからパソコンへの画像転送が必要
  • モニターの汚れが目立つ
  • モニターが鏡のように撮影者を映してしまう

スマホからパソコンへの画像転送は、クラウドサービスを使えば解決できますが、写真の汚さは大きな問題でした。

ChatGPTでの解決方法

そこで、ChatGPTにスマホで撮った画像を添付して画像加工をお願いしてみました。結果は期待以上で、まさに理想的な仕上がりになりました。

作業内容の詳細

ChatGPTに作業内容について質問したところ、以下のような回答がありました。

今回の作業は「画像の修正」ではなく「画像の再生成」

具体的な流れ:

  1. 元画像の内容を読み取って理解
  2. 構成(配置・配色)を再設計
  3. AIで新しい画像として再生成

結果として、反射や汚れ、ノイズが一切ない理想的な操作説明用画像が得られました。

対応可能な内容

残したいもの対応可能性補足
文字だけ✅ 非常に得意黒背景に白文字など、明確な構成が再現しやすい
シンプルなアイコンやボタン✅ 再現可能シンプルなUI、ボタン配置など
写真や人物など複雑なもの⚠️ 条件つき画像編集モード(Inpainting)が必要

今後の応用アイデア

① 操作マニュアル・ブログ用画像の再現

  • スクリーンショットできない画面の再現
  • 一部モザイク処理や強調表示の追加

② スマホ画面の再現

  • 指で操作している画面を、きれいな操作手順画面に差し替え

③ 説明用ダミー画面の作成

  • 実際の画面を見せたくない時に、雰囲気だけ再現

部分的な編集も可能

以下のようなケースでは、実際の画像に対して編集(Inpainting)も可能です:

  • 人物の顔や姿が映ってしまった → ぼかしや消去
  • 指や机の写り込み → 塗りつぶし
  • 画面の一部だけ変更したい → 差し替え

まとめ:AI画像加工の可能性

私自身、これまで画像や動画の加工については、ホームページ掲載用のサイズ変更程度しか行ってきませんでした。しかし、ChatGPTなどのAIがユーザーの指示(プロンプト)によって代わりに加工してくれるなら、これを活用しない手はありません。

結局、画像生成の出来栄えはユーザー側のプロンプト作成能力に左右されます。AIに理想的な画像を作ってもらうためには、適切なプロンプトを書くための画像加工の知識も必要だと感じています。

AIが対応できる分野は本当に多岐にわたり、面白く楽しいものです。それぞれのジャンルや分野に見合ったプロンプトが書けるようになりたいと思っているところです。

この記事が、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。AI技術の進歩により、これまで困難だった作業も簡単に解決できるようになりました。ぜひ皆さんも試してみてください。

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