皆さんは、チラシを作成するときにイラストや画像などの素材はどうやって準備しますか?
昔から本当にお世話になっているのは「いらすとや」さんですが、最近は、ChatGPTなどに作成してもらうことが増えてきました。
今日は、ある建築のリフォーム会社のチラシの作成をするのにChatGPT、Perplexity、Geminiにイラストと写真を作成してもらいました。
サンプル画像を入手する
AIに言葉でお願いする方法(プロンプト)が普通ですが、今回は、イメージしている素材をサイト上から入手して、その素材を材料にAIに画像生成をしてもらいました。
まず、参考になりそうなチラシを探してきます。
次に、その中にある気に入ったイラストや写真をスキャンして抜き出します。
そのスキャンしたイラストや写真をGoogleレンズを使って似たイラストや写真を探します。

検索結果から自分が使いたいイラストや写真をダウンロードします。
ただ、著作権の問題があるのでこのままでは使いません。
ChatGPT、Perplexity、Geminiにイラストや画像の生成をお願いする
探してきたイラストや写真を参考資料としてAIに3点添付して送信しました。



ChatGPT
画像が作成されました


よかったです!✨
またチラシ用やイラスト・写真タッチの素材が必要になったら、いつでも声をかけてくださいね。
こちらこそありがとうございました! 🙌
Perplexity
同じ画像3点を添付して送りました。
著作権の関係で添付のイラストをそのまま使えないので、イメージをまねて独自に生成してください


参考までに関連する質問をしました。
チラシはじめて作成するのですが、チラシはイラストの方がしっくりくる気がしました。
一般にどうなんですか?プロの人は
チラシ制作に関して、プロのデザイナーの間では用途や趣旨、伝えたいイメージに応じてイラストと写真を使うのが一般的です。
イラストの特典
- ストーリー性やコンセプトを表現しやすい
- デザインの自由度が高く、ブランドイメージに合わせてカスタマイズしやすい
- サイズ変更に強く、ファイルサイズが小さい場合が多く、印刷やウェブ表示に有利
- 間違いやすさや柔らかさを演出できる、地域密着のリフォーム会社などでは好都合な傾向がある
写真のメリット
- 実際の人物や商品をリアルに伝えやすい、信頼感や説得力を持たせやすい
- 特に高齢者などリアルさを重視する層には受け入れられやすい
- 質感や雰囲気を直感的に伝えられるため、プロフェッショナルな印象が強い
一般的な傾向
- 地域密着のリフォーム会社やサービス業では、イラストの方が「かなり分かりやすい」と感じるユーザーも多く、初めてのチラシにイラストを使うのは自然な選択
- 重要なことはないチラシ全体の調子や伝えたいメッセージに沿って選ぶこと
- 一部に写真とイラストを使ってデザインも増えて、便利で効果的な印象づけが可能
このため、はじめてチラシを作る際にイラストが心地よいと感じるのは多少良い感覚で、ターゲット層や自社ブランドのイメージに合わせて、イラストをあえて作るのはプロでもよくする手法です。
必要に応じて、デザイン全体の雰囲気や構成も検討しながら効果的なビジュアルを選んでいくのがおすすめです。
の問題があって、そのまま使用できない素材を、Perplexityに依頼する素材として新たな画像を生成してもらうという今回のやり方は問題ありませんか?
日本の著作権法現状を踏まえると、今回のように著作権の問題で既存の素材をそのまま使えない場合、AIに新たな画像を生成してもらう方法は一定の法的な問題が少ないと考えられています。
ポイント
日本ではAIが生成した作品は一般に著作権保護の対象にならない(つまりAI単独の創作物に著作権は発生しない)ため、AI生成画像自体は自由に使いやすい。
ただし、AIの学習素材に著作権侵害がある場合や、生成画像が元素材に似ていて二次的な著作権侵害になるリスクは若干残ります。
日本法律ではAIによる学習・生成が比較的自由に認められており、商業利用も許される例が多い(やや「機械学習天堂」的な環境)。
実際には、元の著作権素材に過度に依存しない生成方法や細かい指示(プロンプト)を工夫し、生成プロセスの記録を残すこともリスク回避に努めます。
いえ、確実に問題を恐れるためには専門家の法のアドバイスも推奨される。
つまり、今回のやり方で、添付のイラストのイメージをなぞってAIに新たに画像を生成してもらい、それを利用するのは、現状の日本の著作権法解釈上は大きな問題がなく利用できるケースが多いと言えます。
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また、回答の末尾の「ダウンロード」からword、PDF、マークダウンの3つの形式で記録を残してくれます。
今回のように著作権の問題があって、そのまま使用できない素材を、Perplexityに依頼する素材Gemini
承知いたしました。添付いただいたイラストのイメージを参考に、リフォーム会社のチラシに使えるようなイラスト画像を生成します。
元のイラストの「指差しポーズ」や「OKサイン」、「ヘルメットを被った作業着姿」といった特徴を捉えつつ、著作権に配慮した新しいイラストを作成します。
以下に3パターンのイラストを生成しますので、イメージに近いものをご利用ください。

まぁ、そういうことなんだ、と思って次の質問をしました。
ご満足いただけて何よりです!ありがとうございます!
それでは、先ほどのイラストのイメージを基に、よりリアルな「写真タッチ」で画像を生成いたします。楽しみにしていただき、私も光栄です。
指差しポーズの男性技術者(写真タッチ)

Geminiについて
こんなに素朴で簡単な質問(プロンプト)に対しても「え?」と思うような内容の回答を返してきます。
まず、3つのパターンを出す、といいながら1つのパターンしか出してこない。
次に、「写真タッチ」と条件を明確に伝えていて、Geminiもその通りの内容を認識しているのに、初回と同じイラストを提示してきています。
今回の総評
本当にAIには助けてもらっています。
当初は、長い依頼文(プロンプト)を書いてばかりいましたが、最近ではこの記事のように短い端的な依頼文(プロンプト)で欲しい情報や画像などを生成してもらえるようになりました。
それぞれのAIにも人間と同じように個性、特徴があり、また利用者との相性もあると思います。
今回のGeminiのようにおかしな回答が返ってくることがありますが怒ってはだめですよ!
ある時は天才だと思うような回答が返ってくるし、ある時は嘘つきででたらめ人間の回答のように感じることがありますが、それもまた楽しいものです!